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“風神雷神” 西陣織で織り上げ 7年がかりで大作完成
2014/12/19 20:56
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琳派を創始した絵師・俵屋宗達作の国宝「風神雷神図屏風(びょうぶ)」を伝統の爪掻本綴織(つめかきほんつづれおり)で再現した西陣織の大作が、7年がかりで完成しました。
西陣織工業組合(京都市上京区)が「平成の至宝」として、琳派誕生400年を迎える来年の1月に西陣織会館(同区)で一般公開するそうです。
世界的に有名な風神雷神図を織ることで西陣織の技術を発信しようと、同組合が2007年から計画し、西陣織伝統工芸士4人に製作を依頼しました。
綴織の風神雷神図は縦1・5メートル、横1・7メートルの織物を2枚作り、実物大に仕上げました。
それぞれに純金糸や400色以上の生糸を用いています。
爪掻本綴織はくし形にした爪先で横糸をかき寄せて詰める技法で織物の神髄とされ、1日5ミリ!程度しか織ることができないそうです。