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エゴマ油ブーム、御神油も品切れ 発祥の京都・離宮八幡宮
2015/04/22 20:59
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健康志向の高まりでエゴマ油がブームになる中、製油発祥の地として知られる京都府大山崎町の離宮八幡宮がにわかに注目されています。
社務所で販売しているエゴマ油は入荷してもすぐ完売し、5月以降の販売再開を目指しています。
遠方からの問い合わせもあり、八幡宮は「これを機に大山崎の歴史に関心を持ってもらえれば」としています。
エゴマの種から抽出するエゴマ油は、α-リノレン酸を豊富に含み、認知症予防や中性脂肪の抑制、アレルギー症状の緩和といった効果があるとされます。
大山崎町は中世、エゴマをしぼってできる灯明油の独占販売で隆盛を誇り、全国の寺社や家庭に油商人が売り歩いたそうです。
離宮八幡宮は当時の油座の拠点で、境内には油を献上する「油祖像」が建っています。
江戸時代には菜種油にとって代わられましたが、健康志向の高まりで再び脚光を浴びています。
八幡宮は、町の歴史をPRしようと、東京と名古屋の業者からエゴマ油を仕入れています。
ラベルに「健康・ダイエット祈願 御神油」と記し、187グラム1300円で販売していたところ、昨年末ごろから購入希望者が殺到しました。
東北や九州など全国から問い合わせが相次いでおり、入荷が追いつかない状態だそうです。